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2022年 コラム詳細

2022/03/08
少林寺拳法における「身体づくり」について No.2

今年2月から毎週火曜日午後9時30分にEテレで趣味どきっ!「古武道に学ぶ 体の使い方」という番組が放送されています。その内容は、「正しい姿勢」、「呼吸法」、「股関節」、「肩甲骨」、「四股」、「小指・薬指を使う」、「身体性を高める」、「体を練る」などです。

これらの内容は、前回述べた武道に共通している「丹田」、「中心軸」、「呼吸法」、「瞑想(座禅、鎮魂)」、「ゆるめる」などのキーワードと同じです。

少林寺拳法では、最初に「合掌礼」、「結手立」と共に「くの字立」を教えますが、これによって「正しい姿勢」がつくれます。

「正しい姿勢」は、前から押しても、後から押しても崩れず、中心軸が安定し、姿勢を維持する筋肉以外の筋肉にはよけいな力が入っていません。そのためスムーズに体を動かすことが可能になります。「正しい姿勢」は、耳→肩→腰→膝→踝が地面に対して一直線になるように立つことでつくることが出来ます。

武道を長年修練している者は、昔から「構えを見ただけで相手の技量がわかる」と言われていますが、それは「正しい姿勢で構えができているか」が一つの目安となります。

少林寺拳法には、「羲和九陣」、「白蓮八陣」という構えがありますが、その基本となるのが「正しい姿勢」です。

人によって体型が違っていますが、「正しい姿勢」のつくり方は同じです。教範に載っている開祖の構えをよく見て学んで下さい。「学ぶ」とは「まね」をすることです。

合掌:童心
※趣味どきっ!「古武道に学ぶ 体の使い方」に出演している鈴木亜美さんは少林寺拳法の経験者です。